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階段途中のビッグ・ノイズ (幻冬舎文庫)
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上級生二人の不祥事により廃部に追い込まれそうになった軽音薬部。
哲人は幽霊部員の伸太郎に引きずられるように廃部撤回の為に行動を開始する。
廃部撤回の条件は文化祭において何らかの成果を見せる事。
啓人と伸太郎は、まずは部員集めから奔走する!
正直に言うと陳腐なストーリーだ。
廃部目前の軽音楽部でメンバーを集め、顧問の先生を見つけ、そして文化祭「田高マニア」で一発ドカンとロックを決める。
それだけのストーリーでどこかで見たような、読んだような、そんな既視感は否めない。
折角就任してくれた顧問の先生は生徒から変人扱いされていて頼りにならないカトセン。
苦労して集めたメンバーは一癖も二癖もあり、啓人と伸太郎のギターやベースの技術力も低く、仲間内での不協和音は大きい。
そしてクスリに手を出すような部という事で周りからの視線は冷たく、また、規則に杓子定規な森先生の締め付けも厳しい。
しかし、音楽を、ロックを楽しむ姿勢はいつしかバンド仲間の結束を強くし、周囲の視線すら変えていく。
仄かな恋模様も加えて、ついに文化祭が近づき、あとは一発ドカンと決めるだけというところで大きなトラブルが・・・。
ヘイ・ホー・レッツ・ゴー!
いや、ほんと、直球ど真ん中。
恥ずかしげもなく、よくここまでストレートな物語にしたなといったところでしょうか(笑)。
けれどもこの予定調和的なストーリー展開だからこそ心地いい。
作中で啓人たちが演奏するロック・チューンのように、青春の甘酸っぱさと汗臭さが、ポップで分かりやすくその情熱とビートがストレートに胸に響いてくるのだ。
確かにストーリーは最初から読めてしまうし新鮮味に欠ける物語。
でも、何もかも難しく考えてしまう大人じゃなく少年たちの真っ直ぐな想いを伝えるには、真っ直ぐな物語がやはりいい。
また、ロックが好きならそれだけでも楽しい物語で、たとえ陳腐なストーリーと言われても映像化されれば、より楽しめそうな物語だ。
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