『訣別の海』 ロバート・B・パーカー | 固ゆで卵で行こう!

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訣別の海 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ)

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ロバート・B・パーカー


早川書房 2010-02-10
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ヨットレース開催の為に賑わう町で、一人の女性の溺死体が発見される。

身元はすぐに判明するも、その死の裏に事件性を感じ取ったシパラダイス署の署長ジェッシィ・ストーンは調査を開始するのだが、事件の陰には人間の欲望が絡んだ陰惨な事実が待ちうけていた。




架空の町パラダイスを舞台にした、<警察署長ジェッシィ・ストーン>シリーズの第六作目です。


今回の事件では波打ち際で発見された女性の死の裏に潜む、人間が持つ欲望、それもとても陰惨なものをテーマに、ロサンゼルスで刑事をしていた頃に妻と別れアル中になったジェッシィが、TVの仕事の為にパラダイスにやってきたその別れた妻ジェンと再び一緒に暮らしはじめ、自分自身に疑問を抱きながらも、二人がもう一度以前のように愛し合い、そしてそれを続けていけるのか挑戦していく様子が描かれています。


事件そのものは、ジェッシィの力強い捜査や、被害者の女性の出身地であるフロリダにて捜査を手伝ってくれる女性刑事の二つの視点で描かれていくのですが、被害者の事に調べていくうちに、人間の欲望についておぞましい真実が徐々に明らかになるにつれて、ジェッシィがジェン見ていておぼえる欲望が、再び二人の仲を開かせてしまうのではと恐れを抱き精神科医にも相談していく辺りが、悩めるこの署長のシリーズの特色を如実に表していますね。


事件が解決し、おぞましい真実が明らかにされた時に、ジェッシィは自分自身にどう答えを見出すのか。

ジェッシィとジェンの仲が、ずっと続く事を願ってやまない・・・そう思わせるラストも良かったです。





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↑先日亡くなられた著者に哀悼の意をこめて・・・