『祖国なき男』 ジェフリー・ハウスホールド | 固ゆで卵で行こう!

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祖国なき男 (創元推理文庫) 祖国なき男 (創元推理文庫)
村上 博基

東京創元社 2009-11-20
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傑作『追われる男』(過去記事はこちら )の続編。


ヒトラー暗殺に失敗した主人公が再びベルリンに潜入し機会を窺うも、大戦が勃発し祖国英国に戻り兵士として戦わんと帰国しようとするのだけれども、身分を偽り暮らしてきたせいで誤解によりそれもかなわず、一人で戦いを挑もうとする物語。


前作のようなマンハントの緊迫感や緊張感には及ばないものの、それとは別の緊迫感や緊張感に覆われています。


それは、前作があくまでもエンターテイメント的な冒険小説としての楽しみが得られたのに対して、続編である本作はドイツ軍を相手に流されるように、名を変え、そして場所を変え、そして戦いを挑む一人の男のまさに「祖国なき男」として生きたさまが描かれていて、もちろんエンターテイメントではある"嘘”に覆われつつも戦争の中でそのような男の生きざまが本当にあったかのようなリアリズムを感じ取れるのが特徴でしょうか。


まずは『追われる男』を。

そして主人公の事をもっと知りたい、その後が知りたいと思われた方は本書を手にすべし。





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