『機動戦士ガンダムUC (10) 虹の彼方に (下)』 福井晴敏 | 固ゆで卵で行こう!

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機動戦士ガンダムUC (10)  虹の彼方に (下) (角川コミックス・エース 189-12)

機動戦士ガンダムUC (10) 虹の彼方に (下) (角川コミックス・エース 189-12)
福井晴敏


角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-08-26
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機動戦士ガンダムUC完結編。



ついに『ラプラスの箱』の在りかに辿り着いたバナージとミネバ。

そこで見た『ラプラスの箱』とは・・・?!

「なんだ、そんなものか」と思えるようなものだけれども、宇宙世紀に繰り広げられたスペースノイドとアースノイドの戦いの歴史を見れば、確かに特に地球連邦の高官やその利権に群がるものたちにとっては「そんなもの」では済まされない恐るべき力を持っているものでしたね。


その『ラプラスの箱』の中身を公表し、世界に未来への可能性を示すのか。

バナージとミネバは公表した結果に不安や恐れを抱きながらも、人類が受け継いでいくべき希望を「箱」から出す事を決意します。


「自分は人の総意の器である」と語ったフル・フロンタルとの最終決戦で、ついに〈シャアの再来〉と呼ばれたその真実が明かされます。

器である事にとらわれたフル・フロンタルとの戦いで「もはや人ではない」と突き付けらるバナージ。

それでも希望を繋ぐためにサイコフィールドの輝きをユニコーンにて放ち、そして・・・。



ついに完結したユニコーン・サーガは、ファーストからの流れを汲むガンダムシリーズへのオマージュがふんだんに込められてる部分は良くも悪くも楽しかったです(笑)。


一角獣という獣は乙女のそばにいるのが相応しい。

最後まで人である事の愚鈍さや純粋さを謳いあげた可能性という祈りをこめた福井晴敏らしい熱い物語、堪能させて頂きました。





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