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獣の奏者 (4)完結編
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真王セィミヤの命を受ける事にしたエリンは、王獣たちを増やし、そして意のままに操る術を編み出していく事に。
エリンがその苦渋とも言える決断を下した訳とは果たして・・・。
そしてエリンの息子ジェシは母のその姿に何を感じ取るのか・・・。
いよいよ隣国がリョザへの侵攻を開始した時、ついに王獣と闘蛇の部隊がぶつかり・・・!
<獣の奏者>完結編です。
この完結編に込められた著者の想いが波を打つように伝わってきます。
その想いが込められた物語の最後の一文を読み終えた時、我知らず慟哭する自分を感じました。
母親が自らの命を絶つ事になったとしても守り通した秘密。
エリンはその母親とは違う道を模索しようと探求の道をひたすら進みます。
最初から「めでたし、めでたし」と完全なるハッピーエンドを迎えれるとは思っていませんでしたが、その中でエリンと息子のジェシ、そして父であるイアルとジェシのやり取りなどは微笑ましくもあり、とても暖かなものを感じさせてくれて良かったですね。
世界という大きな流れ、そして連綿と受け継がれていく時の流れ。
その中で人が紡いでいくものとがいったい何なのか。
その一つの答えをエリンは読者に、そしてジェシに伝えてくれます。
圧倒的な力を持つ事の危機とその回避方法などについては、我々の世界での「核」問題などを思い起こさせるなど、さまざまな問題を提起してくれるのですが、それが決して嫌味のように感じさせずに、思わず考えさせるような描写も物語の流れを切らずにいてくれます。
そういった点も含めつつ、これほどまでに誰かに読んでもらいたいと思える物語は初めてかも。
沢山の方に、世界中の人に読んでもらいたいと思わせる、この物語の持つ<力>はまさに圧倒的とも言えます。
この物語に出会えて良かった。
そしてこの物語を紡いでくれた著者に感謝したい、ほんとうにほんとうに素敵な作品でした。。。
