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彷徨える艦隊3 巡航戦艦カレイジャス (ハヤカワ文庫SF)
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〈彷徨える艦隊〉シリーズ三作目です。
今回艦隊を率いるギアリー大佐をまず悩ませるのは補給問題。
それもシステムがまさかこの艦隊がこれほど犠牲をださずに航宙するとは予測できなかったせいという、なんとも僥倖ともいうべき事から起こる問題ってのも面白かったです。
そして何よりもギアリーを悩ませるのはリオーネのギアリーに対する態度。
突然ギアリーを避けるようになったリオーネの心の内とは・・・。
それが分かった後でも、ま、結局はリオーネの事を本当に理解する事は出来ないんですが、それでもリオーネの存在、そして助言はギアリーにとってかけがえのないものとして描かれます。
さて、後半では艦隊は絶体絶命ともいうべき状態に陥ります。
そこをなんとか切り抜けたところで新たに分かる真実、というか謎。
異星人の存在、そして異星人の行動理由など、更なる謎が提示され、艦隊は新たな危機の中へとジャンプする事に・・・。
ところで今回ギアリーは、ギアリーを信望するバダヤ艦長から思いもよらぬ言葉(現在の文民政府への不満とギアリーへの支持の表明)を投げかけられます。
文民政府に忠誠を誓うギアリーにとって、その言葉に揺れる事は現時点ではありません。
しかし、アライアンスへ辿りつたい時、100年の眠りの間に変化した故郷を目にした時、ギアリーは果たして・・・。
その辺も含めて今後もこのシリーズ、目が離せませんね。
ところでこの権力への誘惑の部分などを読んでる時に田中芳樹の『銀河英雄伝説』を思い出しながら読んでました。
ヤン・ウェンリーとは気性などは違っても、意外に似通った部分がありそうですね。
