『謎の聖都 (グイン・サーガ 128巻)』 栗本薫 | 固ゆで卵で行こう!

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謎の聖都―グイン・サーガ〈128〉 (ハヤカワ文庫JA) 謎の聖都―グイン・サーガ〈128〉 (ハヤカワ文庫JA)

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グイン・サーガ128巻。

あとがきも、そして冒頭のエピグラフもありません。

もうそれだけで涙出そうでした。



今回もヨガにて広がる新しいミロク教についてヨナとスカールが、というお話かと思いきや、最初の章は幽閉されたシルヴィアのお話で意表を突かれました。

狂気の叫びをあげるシルヴィアに悪魔の囁きが再び・・・という事で、ちょうど外伝『七人の魔道師』の後のお話が始まる部分に当たるようで、ますます豹頭王の帰還が待たれるところ。



そしてヨガでは新たなミロク教の脅威についてヨナとスカールは確信を得ようとしています。

その新しいミロク教の裏に見えるのはキタイの影。

そんな中、ヨナはついに探し人を見つけるのですが、その再会は思いもよらぬ形でヨナの前に現れます。

特にフロリーに対するヨナの、そしてヨナに対するフロリーの様子はなんとも意外なもので、まさかの展開があるのかと楽しみにさせてくれました。



それにしてもヨナの感じ方というのはなんとも健全で、なんというか安心感を得ますね。

こういう普通の人の視点で描かれていくグインの世界というのもいいものです。


しかし・・・グインはあと2巻で終わってしまいます。

せめてグインの姿を再び見る事が出来たら幸いです。。。




ところで今回のタイトルは「謎の聖都」ですが、何よりも謎なのは表紙の魔法少女は誰なんだって事かも?!(笑)