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ミミズクと夜の王 (電撃文庫)
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両手両足に鎖を。そして額には「332」の焼印を押された少女は魔物の棲む夜の森へと訪れる。
自らを「ミミズク」名乗るその少女は魔物の王である美しき「夜の王」に自分を食べて欲しいとその身を捧げる。
めっちゃ久しぶりに電撃文庫を読んだなぁ(笑)。
本屋さんで何故か目について何気なく手に取って読んでみたんですが、いやいやライトノベルであろうがそうでなかろうが、面白いものはやはり面白いんだなぁと再認識しました。
奴隷として過ごして、外の世界も、そして幸せというものを知らずに生きてきた、自らを「ミミズク」と名乗る少女が美しき魔物の王「夜の王」に願うはその身を食べてもらう事。
果たしてその姿を見た夜の王は何を思うのか。
そしてミミズクは夜の王と出会い、その胸に何が生まれるのか。
また、魔物であるというだけで討伐せんとする人間の王の狙いとは。
その王に従う聖騎士アン・デュークの胸に去来するものとは。
それぞれの思惑が絡み合い、ミミズクの運命は大きく変化しようとします。
その時、ミミズクが選ぶ幸せとは・・・。
正直、夜の王や聖騎士アンディとその妻オリエッタ達がどうしてミミズクをそんなにも愛しく想うようになったのかをもう少しページを割いて描いて欲しかったというところはあります。
けれどもミミズクの真っ直ぐな想いには切なくも素直に心に染み入るものを感じました。。。
