作家の栗本薫さんが亡くなられたというニュースにいまだ信じられない、信じたくない思いを抱えながらも、哀悼の意を込めて何か再読しようかと考えて、どれにしようか悩みながら手に取ったのが「魔境遊撃隊」。
失なわれた先史文明や恐竜や、そしてクトゥルーなどを題材にしたサービス精神満載の冒険活劇の本書は、「グイン・サーガ」、「魔界水滸伝」、そして「ぼくらシリーズ」を繋いでいる物語でもあります。
そのあとがき、作者の分身ともいうべき主人公の栗本薫によるあとがきもだけれども、著者自身が著した第二のあとがきには涙せずにはいられなかった。
その第二のあとがきの中で栗本さんが「どこかの宇宙にグインもイシュトもナリスさまも、雄介氏も涼くんもたーさんも、ちゃんと存在しているわけじゃありませんか。だとしたら次元スリップでもおこって会えるかもしれない」と語っているように、グイン・サーガも魔界水滸伝も未完のままになってはしまったけれども、彼らはちゃんと存在してるんだ、栗本さん自身もきっとそらの上で彼らの物語を見守り続けているんだと思えることで、どこか救われたような気もします。
うん、「魔境遊撃隊」を選んで良かった。
改めて栗本さんのご冥福をお祈りしたいと思います。
そして素晴らしい世界を見せてくれた事に感謝を!
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