『カンニング少女』 黒田研二 | 固ゆで卵で行こう!

固ゆで卵で行こう!

ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

カンニング少女 (文春文庫) カンニング少女 (文春文庫)
黒田 研二

文藝春秋 2009-03-10
売り上げランキング : 67864

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

事故死した姉の遺した手帳の中にその死に疑問を抱かせるような記述を発見した玲美は、真相を探る為にもなんとしてでも名門私立大学の馳田学院に進学する事を決意。

成績が伴わない玲美は成績トップの優等生愛香に相談し、機械オタクの隼人と陸上インターハイ選手でスポーツ特待生として進学が決まっている杜夫の協力を得て、カンニングという手段を取ってその難関を突破しようとする。





かる~く読める青春コンゲーム。

姉の死に疑問を持った少女がその死の真相を探るべく姉の通っていた大学に入学する為に、仲間たちの助けを借りて難関の名門大学を受験するまでの様子を描いています。



ハイテク機器を使ったカンニングは、普通の高校生でそんな物は作れるのかなんて疑問はありますが、カンニングする為には度胸が必要で、その為に万引きを訓練で行ってみたり、試験監督の特徴を掴んでみたりといった様子は説得力もあって面白かったですね。


また、優等生の愛香が「暗記力しか試されないテストで高得点をとったって、全然自分のためにはならない」というセリフにも思わず納得・・・というか、学力に自信のない自分には納得したいと思わされるところでした(笑)。



印象に残ったのは、今回の件でこれまで自分に自信を持てず引っ込み思案だった玲美が、誰かに自分の事を分かってもらう為にはまずは自分が自身の殻を破らなければならないと自覚する様子でしょうか。


そしてそんな彼女の背中を押してくれる仲間たち。

そういう仲間をもてるって事が何よりも幸せな事なんじゃないのかなぁ、なんて思いました。



あ、あと気になるのは玲美と杜夫の二人の中に育ち始めた、ちょっと恥ずかしいような気持ちの行方が気になりましたね(笑)。