金で雇われて、事故に見せかけ悪党を始末する闇の処刑人である元英国海兵隊員のサミュエル・カーバーは、疾走するベンツをパリのセーヌ川沿いのトンネルで事故を起こさせ中に乗っていた者たち、テロリストどもの命を奪う事に依頼通りに成功するのだが、今度は逆に自分が命を狙われていることを知る。
一体誰が何のために?!
果たしてカーバーが起こした車の事故の乗員の正体が世界で最も愛されていたプリンセスだと知り・・・。
うーん、主人公もそしてヒロインもだけれど、それ以外の登場人物がなんとも薄っぺらい感じで、本来ならもっと主人公にとって重要なポイントになるような人物、例えば恩人である海兵隊時代の元上司などもさらっと流されるように描かれていて、とにかくプロット重視の作品だったなという印象を受けた。
で、そのプロット重視が良い結果を生み出しているかと言えばそうでもない。
むしろどこかリズムが悪い。
セリフまわしでも「ん?」と思うようなところもあるせいもあって、なかなか作中に入り込めなかった。
それでも後半、船上での戦いや拷問の場面などはなかなか読み応えがあった。
ようやく面白く感じてきたところで迎えるラストだけれども、あそこまで主人公とヒロインを追いつめておいてそれはないだろうというラストは後味も悪くてガッカリ。
ダイアナ元皇太子妃の死の真相は・・・という「もしも」を描いていて、また闇の処刑人という事でドラマ「必殺」みたいで面白そうだなと思って読んだけれど、久々に思いきり外したなと感じる作品だったかも・・・・。

