『駆け出し魔法使いとはじまりの本』 ダイアン・デュエイン | 固ゆで卵で行こう!

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駆け出し魔法使いとはじまりの本 (創元推理文庫 F テ 2-1) 駆け出し魔法使いとはじまりの本 (創元推理文庫 F テ 2-1)
著:ダイアン・デュエイン 訳:田村 美佐子

東京創元社 2008-10
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いじめっ子に追われて逃げ込んだ図書館で「魔法使いになるには」という一冊の本を見付けたニータは、半信半疑ながらも<誓約>を立てると、本当に魔法というものが存在する事を知る。

魔法修行中の少年キットと知り合ったニータは、いじめっ子に奪われたお気に入りのペンを、魔法を使って取り戻そうとしたところ・・・。





“駆け出し魔法使い”シリーズ1作目。

随分昔に『魔法使いになる方法』というタイトルで邦訳されていた作品がタイトルと出版社を変えて復刊です。


魔法使いになれる資質を持つものだけが目にすることが出来る「魔法使いになるには」という本を手にしたニータ。

その本によって魔法の世界に飛び込む事になる訳ですが、魔法使いといってもニータが植物と魔法語で会話できるのに対して、ニータが知り合う修行中の少年キットは石と会話ができるなど、それぞれ得意分野が違うようで、今回ニータとキットは協力して世界の命運を賭けた冒険に飛び込む事になります。


いじめっ子に奪われたお気に入りのペンを取り返したいと思っただけなのに、代わりにニータたちの前に現れたのは、なんとホワイトホール!

フレッドとニータたちが呼ぶホワイトホールは、次から次へと色々なものをしゃっくりしながら吐き出す困ったところがあるけれど、彼の存在で世界が危機にさらされている事が分かり、二人は望んだ訳ではないけれど世界を救う戦いに臨む事になります。


闇に包まれた別次元のマンハッタンでの冒険ではスリル感たっぷりで、ファンタジーといえばお約束のドラゴンとの出会いなど見せ場がたっぷり。

そして自分達の世界のマンハッタンでの戦いの場面はなんともスペクタルで、映像で見てみたいと思わせる程。


そして全てが終わり、いじめっ子を前にしたニータの様子は以前と違って強さを感じさせてくれます。

そして強いだけでなく、優しさも。

その強さと優しさは、ニータたちを助けてくれたホワイトホールのフレッドからの贈り物だったのでしょう・・・(涙)。