『天神のとなり』 五條瑛 | 固ゆで卵で行こう!

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天神のとなり 天神のとなり
五條瑛

光文社 2008-09-20
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女性問題で大学から去った元准教授の鏑木は、ヤクザの使いっ走りとして今という時を流されて生きている・・・。




五條瑛の最新作は、比較的大人しい物語で、訳有りの元大学准教授の鏑木が、下町の、それもどちらかというと時代遅れの感のあるヤクザの使いっ走りとして色々な事柄にあたる連作短編集。


落ちるところまで落ちた人生だけれども、ただ今という時を流されていくのも悪くないと、時折舞い込む仕事をこなす鏑木。

人生に対する諦念感を持ちながらも、まわりの人間には教師だった頃のような優しさを見せます。


その様子は特にラストの場面でよく現れており、読了時、どこか寂寞とした感じをさせながらも、さらっとしたような爽やかさも感じさせてくれます。



ちょっと軽めで気楽に読めますが、これから五條瑛を初めて読もうという読者にはあまりお勧めは出来ないですね(笑)。

しかし五條ファンとしては、たまにはこういのも悪くないもんです。