『D-不死者島』 菊地秀行 | 固ゆで卵で行こう!

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天野 喜孝

朝日新聞出版 2008-08-07
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“吸血鬼ハンター”シリーズ20作目。


今回の大きな特徴はDの出番が少ない事でしょう。

こんなに出番が少ないのはシリーズ初じゃないでしょうか。


で、Dの代わりに主役をはるのが17歳の少女メグ。

基本的にメグの視点で物語りは進みます。


かつてDによって滅ぼされた島。

それはある実験施設を伴っていたが、Dの美しさに虜になった貴族によって滅亡への道を辿っていた。

しかしその島が復活。

はたしてその復活を知ったDは再び島へとやってくるのだけれど、そのDの前に現れる念は復讐のものなのか、それとも・・・。


壮絶なバトルが繰り広げられるかと思いきや、今回はDの強さが目立ちましたね。

窮地に陥ったはずのDが説明も無く次の場面ではあっさり登場させたりと、著者が少々手抜きしたんじゃないのかと思えるぐらいその強さは際立ってます(笑)。


それにしてもラストは意外でした。

Dの出番そのものが少ないうえに、あのようなラスト・・・。

シリーズ中、ちょっと異色ともいえる物語かも。

それだけにもうちょっと色々と書き込んで欲しい場面があったかなぁ。

その辺が少々残念なところです。