『彩雲国物語 -青嵐にゆれる月草-』 雪乃紗衣 | 固ゆで卵で行こう!

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彩雲国物語―青嵐にゆれる月草 (角川ビーンズ文庫 (BB46-13)) 彩雲国物語―青嵐にゆれる月草 (角川ビーンズ文庫 (BB46-13))
雪乃 紗衣

角川書店 2007-03
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“彩雲国”シリーズ13巻目。


御史台で新米監察御史として働き始めた秀麗の元に舞い込んだ大きな仕事は、王・劉輝の后候補として送られてきた藍家の十三姫の身代わりとして後宮に入りる事。

秀麗は複雑な心境ながら、十三姫の命を狙うものを欺く為に身代わりとして後宮に入ります。


劉輝のお后問題は、単に王家の血筋を守る為という問題だけでなく、十三姫を送る事によって藍家の思惑が見え隠れするなど、様々な問題が浮上してくるその先触れに過ぎないようです。


秀麗自身気付いいていない秀麗の問題もあり、様々な陰謀が画策されている様子があちこちであります。


そんな中、秀麗の同僚として働く清雅がもっとも強い印象を与えてくれますね。

常に冷酷なまでに冷静な清雅は監察御史として優秀で、秀麗にとって学ぶべきところが多い反面、秀麗とはまったく逆のような行動論理をもっています。

水と油のような二人ですが、互いに意識しあっている様子は恋に発展するような事はないのだろうけれど、二人の進むべき道がどのように分かれていくのか興味あるところですね。