『ギャングスター・レッスン』 垣根涼介 | 固ゆで卵で行こう!

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ギャングスター・レッスン (徳間文庫 か 38-1) ギャングスター・レッスン (徳間文庫 か 38-1)
垣根 涼介

徳間書店 2007-02
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渋谷のチームを解散させ、海外を放浪して帰国したアキはプロのギャングとなる為に柿沢と桃井からあらゆる事に関してのレッスンを受ける事に。






『ヒートアイランド』(過去記事はこちら )の続編。

本作ではアキがプロのギャングになるまでどのような過程を得るかといった事が描かれています。


前作同様主人公のアキと、ギャングチームのリーダーである柿沢のバックグラウンドについては殆ど語られていないとこが残念かな。

もっとも最初から描くつもりはなく、アキがどのような男に成長していくかが何よりのポイントなのかも。


前作では渋谷のチーマーのリーダーとして圧倒的な存在感を見せたアキもプロのギャングから見れば、まだまだひよっこ。

柿沢と桃井のレッスンを受け、ギャングとして必要なスキルを習得していく様子が軽快に描かれており、アキの若さがそこかしこに見える様子が印象に残ります。


もっとも自分が一番印象に残ったのはヤクザの柏木ですね。

アキ達もその人柄に妙に憎めない様子で、若頭として下のものを引っ張る強面のヤクザでなければならない筈が、どこか人情味あるところがコミカルな描写として描かれていて読んでて思わず笑ってしまった。

巻末にその後の柏木を描いた小編が収められているところをみると、著者もこのキャラクターを気に入ってたのかも知れないですね。


さて、本書ではちょっとしたミスでピンチに陥る場面はありますが、軽快な語り口とどこかコミカルな場面などもあって、アキのレッスンの様子をもっと見たいと思わせるような、少々物足りない部分もあった。

その辺を含めて更なる続編である次の作品に期待したいところです。