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虎は暗闇より (角川文庫 緑 383-2)
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表題作「虎は暗闇より」で人の持つ情念が恐ろしい程にまで高ぶった時に生まれた虎によって起こされる惨劇を描くなど、人が抱える心の暗闇や業といったものによってもたらされる悲劇を多く描いた平井和正のSF短編集。
先日何度目かの再読をした短編集『悪徳学園』(過去記事はこちら )に比べると、そのテーマ性から見ても随分アダルトな内容の作品が多く収められています。
それらはどこか人類の持つ罪に対しての諦観めいたものが感じ取れ、希望が感じ取れるラストが多かった『悪徳学園』とはある意味対極に位置する作品集かも知れないですね。
だけれども、そういった著者の感じ方はウルフガイや幻魔大戦といった有名なシリーズにも通じるものがあり、そういった点でも興味深い作品が多かったですね。
