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精霊探偵 (新潮文庫 (か-18-9))
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交通事故で妻を亡くして以来生きる気力を失っていた私は、その事故以来なぜか人の背後霊が見えるように。
その背後霊に教えてもらって他人が紛失したものがどこにあるか助言したりしているうちに、何故か両親の背後霊がとり憑いている喫茶店のマスター夫婦から人捜しの依頼を紹介される。
最愛の妻の霊にどこかで会える事を期待して探偵の真似事を始めるが、その人捜しは思いもよらぬ展開をみせる。
タイトルや表紙のイラストを見て、ハートウォーミングな物語なのかと思ったら思い切り裏切られました(笑)。
未読なんですが著者の『黄泉がえり』やこちらは読んだことのある『クロノス・ジョウンターの伝説』のような切なくも暖かい物語なのかと思ったら、本書は実は『OKAGE』のようなダークファンタジーな物語でした。
最愛の妻を失い、事故当時の記憶を失い、自分の背後に妻が霊となっているのではないかと期待している私が始めた探偵の真似事。
人生のどん底にいた人や母親から虐待を受けていた少女をその特殊能力によって救ったりするなど、ハートウォーミングな部分はあるのだけれど、謎のカードをめぐって事態が急変してく様子はいきなりホラー小説のようになってしまって戸惑いつつも読み進む事に。
急転直下な展開をみせつつ怒涛のラストになだれこんで、そして明らかになる真実。
うん、確かにタイトルの「精霊探偵」に偽りなしです(笑)。
読者があっと驚いてしまうようなどんでん返しが用意されていて、とある有名な映画(ネタバレになってしまうのでタイトルは記せないけど)のカジシン版ともそれは言えるかも。
それにしても主人公の私が最後に思うようなこと、自分だったらそんな風に思えるだろうかと考えてしまったなぁ・・・・。

