ヘイデン・クリステンセン主演の映画「ジャンパー」観てきました。
テレポーテイション能力に目覚めた少年が何者かによって命を狙われるという物語で、正直それ以上でも以下でもないってところでしょうか(汗)。
5歳の時に母親が出ていってしまった後、どうやら父親との仲は良く無さそうだけれども、だからといって能力に目覚めてから家を出てしまうほどなのか説明がないので、そのあとの力を使って能天気に暮らす様子の主人公の姿もあって、いまひとつ主人公に感情移入できないところが大きなマイナスポイントでしょうか。
これは主人公を助ける別のジャンパーもそう。
こちらも人物の肉付けが足りない感じだし、敵であるパラディンと呼ばれる組織も肉付けが薄いというか説明不足。
まぁ、できたら続編を・・・というところが見える作りですね。
なのであまり深く考えないで、B級的なのりのSFアクション映画として楽しみたい一本かも。
原作はスティーブン・グールドの『ジャンパー』(感想はこちら )とその続編で未訳の『Reflex』。それにこの映画の設定に合わせて書かれた『ジャンパー グリフィンの物語』(感想はこちら )。
主人公のデヴィット(原作ではディヴィットと表記)は映画ではなんとも能天気な感じのジャンパーでしたが、原作では母親が幼い頃に父親の虐待に耐えれなくなり家を出ていった過去と、その後は自身が父親から虐待を受けるようになって、それがきっかけで能力に目覚めます。
映画では能力に目覚めたデヴィットがあっさりと優雅な生活を送るように描かれていますが、原作では少年がたったひとりで生きていくための苦労なども描かれています。
そして何よりも映画と原作の違いはジャンパーを狩る組織との闘いではなく、ディヴィットの存在に気付いた国家安全保障局から逃れんとする自分自身の未来を守る戦いと、ある復讐の為にテロと戦う様子が描かれていること。
少々色んなテーマが詰め込まれすぎていて消化不良な部分もあるけれど少年の成長を描いた冒険SFが楽しめます。
ちなみに『ジャンパー グリィフィンの物語』では映画との整合性を持たせるために、映画でデヴィットを助ける別のジャンパーであるグリフィンの過去を描いた物語で、映画でグリフィンが何故パラディンたちを狩ろうとしているのか、隠れ家の壁に貼られた無数の絵のことなどの謎がこれを読むとよく分かりますし、ぶっちゃけ映画より断然面白いです(笑)。
映画を観ていまひとつ物足りなかった方は原作を読むともう少し満足感が得れるかも?!
- 著者:スティーヴン・グールド 訳:公手 成幸
- 『ジャンパー グリフィンの物語』

