- 著者:ロビン・マッキンリイ 訳:藤井 喜美枝
- 『サンシャイン&ヴァンパイア 上』
- 『サンシャイン&ヴァンパイア 下』 (扶桑社ミステリー)
家族経営のコーヒーハウスでパン作りにいそしむサンシャイン。
だがある夜、一人車で湖畔にドライブに出掛けてたところヴァンパイアの集団に拉致されてしまう。
目覚めたサンシャインが目にするのは同じく捕らわれの身となっている一人のヴァンパイアだった。
迂闊!
ダマール王国物語(『青い剣』『英雄と王冠』)のロビン・マッキンリイの作品が出てたとは!
舞台となるのは我々の住む現実世界と良く似た世界。
でも世には獣人や天使など魔物と呼ばれる存在が跋扈する世界で、その中でも最悪の魔物であるヴァンパイアとのヴードゥー戦争と呼ばれる戦いのあとが世界が舞台。
主人公のサンシャインはシナモンロールなどコーヒーハウスの看板メニューを作るのが好きな普通の女性。
しかしある夜ヴァンパイアたちに攫われて、そのヴァンパイアたちと敵対してるらしい捕らわれのヴァンパイア、コンスタンティンと出会う事によってサンシャインの世界は一変します。
自分の中に眠っていた能力の発露。
自分の出自の秘密。
そして人間と敵対するヴァンパイアを助けてしまうという本来ならあってはいけない行為。
魔物対策部隊から協力を要請されるも、コンスタンティンの事を話したくないサンシャインが抱える癒えない傷。
それが癒される時、サンシャインは逃げ出しようのない現実と向き合う事になります。
果たしてサンシャインは自分自身と向き合い、そしてサンシャインやコンスタンティンを狙うヴァンパイアたちに立ち向かう事ができるのか。
それは読んでのお楽しみなんですが、やはりあのロビン・マッキンリィ。
とにかく楽しかったです。
主人公のサンシャインはサバサバした性格に見えるけれど、その実やはり女の子らしい。
けれど、それは可愛いとかそういのではなく、しっかりと地に足がついた強さを持っているところが魅力的。
そしてコンスタンティンは何を考えてるのか分からないけれど、だんだんと(ヴァンパイアだけど)人間らしく見えてくるところが可愛いく見えてきますね(笑)。
じゅうぶん楽しめた本書だけど残念な事が。
なんと幾つもの謎が残されたまま!
今のところ続編は書かれていないそうですが、著者自身はいつか書きたいと仰ってるとの事。
という訳で激しく続編希望!
謎の解明とサンシャインとコンスタンティンの二人の今後の関係を是非描いて欲しいもんです。