- 著者:北方 謙三
- 『水滸伝 (15) 折戟の章』 (集英社文庫)
20万の大軍を擁した宋軍に包囲される梁山泊軍。
善戦が続くがその数という圧力に一枚一枚壁が破られていくかのよう。
その時、情勢を打破すべく起死回生の策が実行されようとしていた。
なんといっても数の圧力は大きい。
たとえ質で勝っていたとしても、圧倒的な数力の前ではいつまでも持つものではない。
激戦の中、一人一人と豪傑たちが倒れていく。
それは志の為。
そして仲間の為。
信じるべき未来の為。
その中で死域から帰ってくる事が出来る漢がいる。
壊れた体の中から吐き出すものは“死”そのものかも知れない。
けれどそれは実は「戦いたい」「漢として死にたい」と想う激情なのかも知れない。