- 著者:セルジュ・ブリュソロ 訳:金子 ゆき子
- 『ペギー・スー〈6〉宇宙の果ての惑星怪物』 (角川文庫)
ペギーに助けを求めてきたのは時空を超えてやってきた惑星カンダルタの将軍。
カンダルタでは<大喰らい>と呼ばれる存在の為に子供達が浚われており、人々は恐怖に怯え<大喰らい>から隠れて生活している。
ペギーたちは将軍の請いに応えてカンダルタへ跳ぶのだが・・・。
ずっと積読状態だった“ペギー・スー”シリーズの6巻をようやく読了。
今回のペギーたちの冒険は、ついに地球に留まらず未知の惑星へと!
そしてその惑星に住まう<大喰らい>と呼ばれるタコのような触手をもつ怪物の正体とは?
そしてその怪物の影響を受けたカンダルタの人々の奇妙な暮らしぶりや陰謀とは?
ペギーは人間に戻ったけれど怪力の持ち主であり恋人のセバスチャンとテレパシーで通じ合える青い犬と共に命を懸けた冒険を繰り広げられます。
その中で頼りになるのはやはり青い犬!
今回は青い犬のペギーへの強い想いが読むものに強い印象を与えてくれるのでは。
それに比べて人間に戻ったものの、怪力だけが、しかもそれには弱点もあるセバスチャンが実際の年齢とは違って、単なる我儘な少年に見えてしまうにが対照的。
うーん、青い犬が人間になれたらペギーの恋人として最も相応しいのでは・・・なんても思ったりして(笑)。