- 著者:マイクル・コナリー 訳:古沢 嘉通
- 『終決者たち(上)』
- 『終決者たち(下)』 (講談社文庫)
“ハリー・ボッシュ”シリーズ第11作目。
死者の代弁者の帰還。
冒頭、その彼に与えられる使命こそ何よりも生きていくうえで重要な使命。
新たな決意。
突き進む道。
ボッシュを待ち受ける闇は誰もがほんのちょっとした事からその深みにはまってもおかしくないもの。
だが、だからこそボッシュはその闇に捕らわれた人々の為に、そして死者の為に向き合うのだろう。。。
ところで今回の作品、ボッシュと同じく作品としても原点回帰としてみれるかも。
小説としての質自体は『エンジェルズ・フライト 』など、他の作品の方が優れている部分があるだろう。
けれど、ボッシュの帰還と共に著者自身がボッシュと再び真正面から向き合う事によって、警察小説としての極みを見せてくれている。
それにしても、今回もまたあらすじさえ紹介したくない!
『天使と罪の街 』での感想でも記したが、とにかくシリーズを順を追って読んで欲しい!
それでこそ本当のカタルシスがシリーズを追うごとに得れるのだ!
だからこそ再び言おう。
マイクル・コナリーを読め!
ところで邦訳を待ってる身としてはこの先もシリーズが続いているのが分かっているので安心できるけれど、これをリアルタイムで読んでたりしたら「もしかしてこれでシリーズ完結?」ととってもおかしくないようなラストは実に良かった。