- 著者:五條 瑛
- 『純棘―Thorn』 (双葉社)
外国人を排斥し民族としての純血の誇りを守ろうとする武術家の田沼誠志郎。
田沼は根岸会などの後ろ盾を受け振るわんとする凶刃・・・。
在日外国人の人権を擁護しようとする若手議員の松任勇二。
人権団体に近づき名を売る松任の思惑・・・。
二人の運命はより大きな力によって操られ、革命への道が開きはじめる。
<革命>シリーズ第6弾。
いよいよ物語は大きく動き出しそうです。
なんといってもついにこの言葉が出ました。
そう、「革命」という言葉が!
今回は「神の去ったブノンペン」と「我が青春の防人」という二冊の本とそれを読む田沼と松任を軸に物語は展開。
二人ともより大きなものによって操られているとも知らず、それぞれの野望と欲望に向かって動き出します。
その中で謎の男サーシャのバックグラウンドなども垣間見せる描写が。
また、鳩をはじめとする登場人物も過去と対面する事に。
すでに多民族の力がなければ国として立ち行かない日本。
その中で純血としての民族に拘る愚かさ。
虐げられる弱い立場の多民族。
それぞれの怒りが沸騰する時、この国で「革命」が起こるのかも知れない。