- 著者:栗本 薫
- 『鏡の国の戦士 (グイン・サーガ外伝 21)』 (ハヤカワ文庫)
グイン・サーガの最新刊は外伝の21巻。
夜、ふと目が覚めると鏡の向こう側の世界に入り込んでしまったグインが体験する冒険行が、連作短編という形で描かれています。
3つの物語が収められていますが、外伝の1巻『七人の魔道師』よりも後の話。
そう、本編よりもだいぶ時が経った世界。
『七人の魔道師』以来の登場となるヴァルーサも登場。
それも・・・・・・と、して。
3つの物語のうち、まず最初の冒険行は、まさにヒロイックファンタジーといった感じ。
そして2つ目の物語、これが今回の中では最も面白かったけれど、幾層にも薄く重なる時の狭間に捕らわれたグインの冒険は、まるで“エルリック・サーガ”などのマイクル・ムアコックが描くような感じ。
各章のタイトルの付け方もムアコックのよう。
そして最後の物語がこれまでの冒険行を総括するように締められるのだけれど、ラストがなんとも・・・!
いや、もうその後が気になるよねぇ!
グインの・・・・・・かぁ。
早く本編でもこの時代に辿りつかないかと、更に思わされること間違いなしです(笑)。