『僕は、殺す (上・下)』 ジョルジョ・ファレッティ | 固ゆで卵で行こう!

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時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

著者:ジョルジョ・ファレッティ  訳:中田 文, 村上 圭輔
『僕は、殺す (上)』 (文春文庫)
著者:ジョルジョ・ファレッティ  訳:中田 文, 村上 圭輔
『僕は、殺す (下)』 (文春文庫)

モナコで起こった衝撃の事件、それは有名人が連続して殺害された上に顔の皮膚が剥がされるというもの。

ラジオ番組にかかってくる予告電話で流される音楽にヒントは隠されているものの、犯人に翻弄されるかのように殺人は続く。

過去の事件の影響で休職中のFBI捜査官フランク・オットーレは、友人でもあるモナコ公国警察本部のニコラ・ユロ警視正の頼みもあって捜査に乗り出す。





うーん、なんとも贅沢な作品。

国際的な観光地モナコを舞台に起こった猟奇的な連続殺人。

過去のトラウマに悩まされる主人公、サスペンスやロマンスなどをふんだんに盛り込んサイコ・サスペンスで、著者の意気込みはよく感じられる。


だけど、犯人に関しても別に意外な犯人て訳じゃなかったし、その行為の裏にあった事についてもそんなもんかなぁって感じ。

全力で犯人を追っている割には重要な鍵になるかも知れないものをフランクとユロだけの間にしまっておくのもどうかと。

さっさとそれを解析すれば事件は早く解決できたんじゃ・・・・。


他にもつっこみどころがあるけれど、それを補うほどの筆力が著者に無いのが残念なところ。

著者はイタリアで有名なマルチ・タレントらしいのだが、作家としての力量はまだまだといったところでしょうか。

翻訳というフィルターを通しても行間から滲み出るような、なんらかの雰囲気が感じ取れれば嬉しいところだけど、それも無かったし。


ただテンポだけはいいのでサクサク読めるのは良かったけど。






ぶっちゃけ世界22ヶ国で翻訳されベストセラーになるような作品とは思えなかったんですが、そう思ったのは自分だけ?(汗)