『大久保町の決闘』 田中哲弥 | 固ゆで卵で行こう!

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時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

著者:田中 哲弥
『大久保町の決闘』 (ハヤカワ文庫)

笠置光則は静かな環境で受験勉強に専念する為に、両親の田舎でお婆ちゃんが住んでる兵庫県の大久保町という田舎にやってくる。

だが大久保町はまるで西部劇のようなガンマンの町。

町に着いた早々何がなんだか分からぬままトラブルに巻き込まれた光則は、足のキレイな女の子と出会う。





めでたい!

あの「大久保町三部作」が復刊です!

一度は処分してしまったけれど、処分した後で後悔してたので今回の復刊は本当に嬉しい!


さて、本書の魅力というか、田中哲弥の魅力はというと・・・うーん、なんだろ。

説明しにくいけど説明してみるか。


「まぁ、とにかくよく分からないけれど読んでいけばなんとかなるかと思ったけどやっぱりよく分からない。でもこれはこれでありかな。うんありだろう。」


・・・って感じでしょうか。

なんて言ってもやっぱり分からないよな(笑)。


とにかく本書は、一見ボーッとしてるだけのいかにも人畜無害で平凡な少年が足のキレイな女の子に恋をして、何故だか分からぬままトラブルに巻き込まれて銃を手に取る事になるけど、生来の気性でなんとなく切り抜けていってしまう、笑い無しでは読み進めない、それでいて無性に心が熱くなるような・・・そんな物語。


足のキレイな女の子にときめいてしまうなんて男子諸君は必読だ(違(笑)?)



ところでラストシーンってこんなんだったっけ?

と思ったら、どうやら電撃文庫版とは変更されてる部分があるらしい。

だいたいタイトルにも「COLLECTOR'S EDITION」ても書いてあるし・・・。

うーん、オリジナルの方がどうだったか思い出せない。

今更ながらに電撃文庫版を処分してしまった事を激しく後悔(涙)。