- 著者:ブライアン・フリーマン 訳:長野 きよみ
- 『インモラル』 (ハヤカワ文庫)
町中の男を虜にしていたと言われる17歳の少女レイチェルが失踪。
ダルース警察のストライドは14ヶ月前に失踪した別の少女の事件との関連はあるのか考えながら調査し始める。
やがて実の母親との不仲、そして義父との間にあってはならない関係にあったと思われ・・・。
なんといっても帯に目がいきましたね。
だってマイクル・コナリーとジェフリー・ディーバーの賛辞が述べられている。
これは騙されたとしても読まなければ!
という訳で文庫で600ページ以上のボリュームあるサスペンス、堪能させて頂きました。
そう、これほどのボリュームがあっても最初から最後まで飽きさせずに読ませてくれる筆力。
うん、これは本物だろう。
法廷でのシーンもスリリングで、その裁判も終わりに差し掛かったところで発見された証拠。
そこから一気にラストまでは怒涛の展開で最後の最後まで楽しませてくれた。
個人的に惜しいなと思う点は、事件に絡んでくる登場人物をもう少し掘り下げた描写が欲しかった点。
もっとも登場人物を掘り下げ始めると、とんでもないボリュームの作品になってしまうかも知れない。
けれど著者の筆力ならそれでも飽きさせない作品に仕上げる事も可能じゃないだろうか。
あとはラストも読了後、しばらく余韻に浸れるような印象に残るような描写が欲しかったかな。
なんにせよ今後の活躍が期待される作家の登場である事は間違いない。