クライブ・オーウェン主演「トゥモロー・ワールド」観てきました。
人類に子供が生まれなくなった近未来。
未来へ繋ぐべき希望が生まれぬ世界で、変らず繰り広げられる争い。
そんな中に生まれる新しい命。
未読ですが、原作はP・D・ジェイムズの『人類の子供たち』。
宣伝とか見てると「デイ・アフター・トゥモロー」のような娯楽性も高い作品かに見えるけど実際は大きく違っており、アルフォンソ・キュアロン監督がポスト、スタンリー・キューブリックとも言われているらしい事から分かるように、かなり観客にその意味を委ねる要素がある作品だった。
ドキュメンタリーのように一つのカメラでずっと主人公を追いかけるような映像は、悪夢のような世界で人類の希望を明日に繋げようとあがく主人公と重なり、観てるものも苦しい気分にさせる。
(じっさい自分はカメラ酔いしそうだった(笑))。
それにしても人間というのは学習しない生き物なんでしょうか。
人類絶望の危機に瀕しているのに、世界は醜い差別と争いが絶えない。
監督が伝えようとしているのは、そんな世界でも明日へ繋がる希望だけは持ち続けたいという事なんでしょうか。
それとも・・・。
- P.D. ジェイムズ, P.D. James, 青木 久惠
- トゥモロー・ワールド
「トゥモロー・ワールド」オフィシャル
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