『川の名前』 川端裕人 | 固ゆで卵で行こう!

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時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

著者:川端 裕人
『川の名前』 (ハヤカワ文庫)

世界中を飛び回る有名な写真家を父に持つ修(しゅう)は、小学5年の夏は父親と一緒に海外に出ないで日本に残る事にした。

友人達と夏休みに自由研究の課題に頭を悩ませていた修は、地元に流れる“桜川”付近にて、実際にありえない生き物を発見。

それは白亜紀からの使者・・・。

その生き物を見守る事で修たちの自由研究とひと夏の冒険が始まった・・・!





本屋さんで見掛けて面白そうだなと手には取ったものの、どうしようか悩んでたところ主婦いちみさんのところ で紹介されてる記事 を見て購入決定。

いやー、おかげさまで良い本に巡り合えました♪

(さんくす、いちみさん!)


誰しも子供の頃の夏休みというのは特別なものだったはず。

その特別な夏休みを思い起こさせる修たちのアドベンチャーは、読了後に清々しい印象を与えてくれる。

そしてそれだけでなく、修たちのように川の名前を自分のミドルネームに当て嵌めてみたくなり、そうする事で少年達が感じた世界への広がりや、自分達の居場所を感じ取れる気がしてくる。


主人公の修は父親の仕事の関係で転校を繰り返してきており、また両親は離婚して母親には既に新しい家族ができており、転校を繰り返すせいで常によそ者として意識し、自分のいるべき場所が分からずにいる。

そんな修に同じように“自分の居場所”や“いるべき場所”が分からないと思った事のある読者は大きく共感を得るんじゃないだろうか。

そういった意味では、特に思春期の少年・少女に読んでもらいたい作品。

勿論、とっくにそんな時期を過ぎてしまった大人たちにもお勧めです。



それにしても“川”を舞台にした少年達のひと夏の冒険の様子がなんと楽しい事!

思わず寝食を忘れて読みふけってしまう。

できれば夏の間に読みたかった。

まぁ、なんとかまだ夏の残滓があるうちに読めてよかったとしよう(笑)。