- 著者:高千穂 遙
- 『ダーティペアの大征服―ダーティペア・シリーズ〈6〉』 (早川書房)
復活したケイとユリのコンビにWWWAから新たに与えられた指令は、「バーバリアン・エイジ」という最新テクノロジーにより一つの大陸をまるごと剣と魔法の世界にし、来場者が本物のヒロイック・ファンタジーの世界を体験できるという超人気のテーマパークに向かえというもの。
どうやらそこに大きな犯罪組織が介入しているらしい。
二人の剣と魔法の大冒険が始まる・・・!
久しぶりのオリジナル<ダーティペア>シリーズ最新作。
剣と魔法の世界に入っても、二人は変らぬ破天荒な行動を見せてくれるのかと期待しながら読む。
しかし、シリーズのSF的な設定や今回のファンタジーの世界での設定は面白いのだが、肝心の二人の行動は意外に地味目でした。
それは何故かというと・・・そう、この物語、まだ終わってないんですよね~。
読んでてページ数は残り少なくなってきても話が終わらなそうなので、一体どうオチをつけるのか心配になってきたら、完結しないとは。
とほほ。
まさかとは思うけど、この剣と魔法の世界で何冊も続くようなシリーズになるんじゃないだろうかと心配になるぞ。
まぁ、別にいいんだけど(笑)。
さて、今回の特色といったらなんといっても<剣と魔法の世界>。
そこかしこに著者のヒロイック・ファンタジーに対するオマージュが込められている。
<グイン・サーガ>ファンも必読か?!