- 著者:五條 瑛
- 『愛罪“Uxoricide”―R/EVOLUTION (5th Mission)』 (双葉社)
新種のドラッグ「ファービー」を巡って新宿での抗争は激化していた。
そんな中、大手製薬会社の社長が4人の愛人に生ませた子供の一人である満夫は、美しき女占い師ドゥルダの虜になっていた。
ドゥルダの占いを受け入れ、大きな存在である父親の秘密を暴き野望を成就させようと動き出すが、そこで知る真相は“罪深き愛”・・・。
<革命>シリーズもこれで折り返し地点。
前回を読んで、これから大きく物語が動き出そうとしてるかに感じたんですが、ものの見事にその期待は裏切られた格好。
またも新たな登場人物が主役をはり、まだプロローグ中といった感じも(汗)。
サーシャや亮司の出番も少なく、彫翔や鳩の出番は全くなし。
そんな中、興味深く読めたのがすみれの学校生活。
すみれの“強さ”が浮き彫りにされていて、この先すみれが果たす役割というのがどのようなものなのか、実に気になるところ。
そしてエナ。
すみれ達と仲は良かったものの、あくまでも日本人であるエナとすみれ達は、やはり相容れないものがあるのか。
エナの行く末も気になる。
それにしても年に1冊のペースで出てるとはいえ、こう登場人物が多くなり、またそれぞれが複雑に絡み合ってくると人物相関図みたいなのが欲しくなる。
誰か作ってくれません?(笑)。