- 著者:荻原 浩
- 『オロロ畑でつかまえて』 (集英社文庫)
超過疎化に悩む日本最後の秘境(?)牛穴村。
その青年団が村おこしの為にキャンペーンを依頼した広告会社、ユニバーサル広告社は破産寸前の零細企業。
果たして村おこしは成功するのか?!
荻原浩の原点がここにあります。
著者のデビュー作にして「第10回小説すばる新人賞」受賞の本作は、まさにユーモア小説そのもの。
とにかく個性的な登場人物ばかり。
村おこしを賭けてドタバタ劇が繰り広げられるのだが、序盤は牛穴村やユニバーサル広告社の面々の紹介といった感じなのだが、ふとした拍子に思いついたアイデアから起死回生の作戦が繰り広げられる中盤から一気に面白くなります。
また、広告業界の裏側を暴露するかのような、少し皮肉った描写も面白い。
過疎化などの問題を真剣に取り上げてる・・・わけではないので、その可笑しさを思う存分楽しみたい一作だが、電車の中などまわりに人が居るところで読むと、思わず吹き出してしまう危険があるの注意も必要か(笑)。