『シャドウ・ゲーム』 ジョン・クリード | 固ゆで卵で行こう!

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時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

著者:ジョン・クリード
『シャドウ・ゲーム』 (新潮文庫)

イギリスの秘密情報部を引退したジャック・ヴァレンタインは、友人のパオロからニューヨークの麻薬組織のボスのメキシコ人、リチャード・ザッハラと暮らしている娘をザッハラの元から引き離し連れ戻して欲しいという依頼を受ける。

ザッハラを殺す事はせず、出来るなら娘を連れ戻すと言うジャックに、パオロはザッハラを殺す事になるだろう、と告げる。

ジャックはニューヨークで旧友の元IRAの闘志リーアム・メロウズと麻薬の密売人のジーザスの協力を仰ぎ、ザッハラに近づくのだが・・・。




『シリウス・ファイル』に続く“ジャック・ヴァレンタイン”シリーズの2作目。

前作が非常に気に入った作品だったので期待して読み始めた。


前作ではまどろっこしくさえ感じるような点もあったが、今回はアクションにつぐアクションの連続で読者を引き付けます。

ジャックの一人称で語られる文章も美しく、個人的には好きですね。


ただ前作ほど「これぞ冒険小説!」といった読了後のカタルシスを得られなかったのも事実。

これは友人の娘を助ける・・・といった事件の裏に潜む裏の顔が、いまいちピントが合わないような感じがする為か。

また、途中に含まれるホラー的な要素(?)も必要はなかったかも。


しかし、闇の中での逃亡劇など随所に見所は多く見られ、また、ジャックのシニカルでいてロマンチストな感じの言動は好感が持てて、こういったものが好きな方にはお勧めの作品なのは間違いない。


ただ、最も残念なのは『シャドウ・ゲーム』と付けられた邦題かも。

このタイトルで、多くの方がおもわず思い出してしまうのは大沢在昌の同タイトルの作品だろう。

出来れば原題の『THE DAY OF THE DEAD』のままにして欲しかったところだ。