- 著者:北方 謙三
- 『いつか友よ-挑戦Ⅴ-』 (集英社文庫)
インディオの村から去った水野竜一は、カナダのロッキー山脈で一人で暮らしていた。
そこに現れた一人の少年。
少年は自分を守って死んでいった父を信じる為に一人で戦いたいと、竜一に戦いの訓練をと申し込む。
竜一は徹底的に少年を鍛えるのだが・・・。
戦いの中で死んでいった友たちが、竜一に語りかけるものは「生きろ」という事。
竜一は父を信じて戦おうとする少年に、どこか自分の姿を重ねるように厳しい訓練をつけます。
一人前のコマンドとして成長した少年が一人戦いに挑む帰ってきた時、竜一は忘れかけていたものを取り戻します。
舞台は厳寒のロッキーから日本へ。
警視となった高樹<老いぼれ犬>と、愛する女との再会。
竜一は再び守るべきものを取り戻した竜一友と呼べる男の為に一人巨大な組織に立ち向かう。
死ぬことよりも生きることでより傷ついてきた<けもの>
<けもの>は何の為に戦うのか。
それは失ってはならない<けもの>としての「誇り」なのか。
竜一がロッキーの地で一対一で戦った老練な狼こそ竜一そのものなのかも。
最後、高樹に託した竜一の想いが胸に染みます・・・。
さて、ついに“挑戦”シリーズ再読キャンペーンも終わりました。
こうやって再読しても、なんといっても前に読んだのが10年以上前だった事もあり、かなり内容を忘れていたので初めて読むかのように新鮮な気持ちで楽しめました。
しかしその間に積読本がまた増えてしまった。
年内に少しでもその数を減らしたいところです(汗)。