『パーフェクト・キル』 A・J・クィネル | 固ゆで卵で行こう!

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時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

著者:A・J・クィネル
『パーフェクト・キル』 (集英社文庫)

マルタのゴッツオ島で、妻と娘と共に幸せな日々を過ごしていた元・傭兵のクリーシィの元に突如舞い込んだ不幸。

テロリストにより、最愛の妻と娘の乗った飛行機が爆破されたのだ。

クリーシィは孤児院から彼の目に適った少年を引き取り、自身の右腕に育て上げテロリスト達への復讐を開始する。




“クリーシィ”シリーズの第2作。

前作『燃える男』に関しては映画『マイ・ボディーガード』の感想と合わせて少し前に記事にした が、今作は前回のクリーシィの再生と壮絶な復讐譚と同様、再び再生と復讐譚が語られます。


折角幸せを手に入れたクリーシィはもちろんだが、前作でも強い印象を残したナディアがページをめくる前からテロにより既に亡くなっているという事が分かっているのがショック。

それも手伝って、随分長い間この本を積読にしていた(^^;


前作もそうだったが、復讐譚として語られる場面は意外に少ない。

それよりも、それまでの準備期間が長く語られている。


アクション・シーンも楽しめるが、それよりもクリーシィを中心とした登場人物がいきいきと描かれている場面が印象的なのも前作と変わらない。


孤児院の少年を引き取る為に、いわゆる偽装結婚をしなければならないクリーシィが選んだ女性と、引き取った少年との共同生活から芽生える新しい絆。

復讐の念に凝り固まっているクリーシィは再び新たな命を吹き込まれるかのようだが、幸せというのは長く続かないのが実に切なく胸が痛くなる。

正直著者を怨みたくなる(笑)。



シリーズ3作目となる『ブルー・リング』も早々に読みたいが、“クリーシィ”シリーズ以外の作品も手に取ってみたいと思っています。