- 著者:菊地 秀行
- 『D-白魔山(上) ―吸血鬼ハンター(17)』 (ソノラマ文庫)
シーラ山に不時着した飛行機には<都>へ輸送中の“貴族”の入った棺があった。
その棺に入っていた貴族は、同じ貴族でさえも恐怖した大貴族“悪鬼ギルゼン”。
棺と貴族の回収を依頼された吸血鬼ハンターの“D”は、吹雪が荒れ狂うシーラ山へ向かうが、その山頂には既に復活したギルゼン公爵がD待ち受けていた。
吸血鬼ハンター“D”シリーズの17作目の上巻。
正直、下巻がいつ出るのか怪しいので、今まで積読本にしていたが、そろそろ下巻が出そうなので読みました(笑)。
このシリーズを知らない方に簡単に紹介すると・・・
吸血鬼は“貴族”と呼ばれ、かつては地球を支配していたものの、現在は没落。
しかし、いまだ人々は貴族に恐れを抱いて生きている。
そこで貴族が出没する地域に住む人間は、“ハンター”と呼ばれるものを雇い、貴族の脅威を取り除いていた。
そのハンターの中で、最高のハンターが“バンパイア・ハンター”。
そしてその中でも最も優秀で、そして美しいハンターが主人公である“D”。
主人公のDは吸血鬼と人間のあいの子で「ダンピール」と呼ばれる存在。
ダンピールは貴族からも人間からも忌み疎まれる存在。
そのDが貴族を狩る為に旅をし、戦っていく様子を描いている。
そして・・・
Dという存在が持つ謎。
神祖と呼ばれる貴族との関係。
それにDの左手の存在。
Dと貴族との戦い。
そして、無口で冷たいDが時折見せる優しさ。
それがこのシリーズを魅力的なものにしている。
さて、今回Dが対峙する貴族は仲間である貴族からも恐れられ封印された大貴族。
それにDはどう立ち向かうのか。
父親を探しに山を登ってきた少年の正体は?
といった感じの内容で、一番の見所は・・・Dと左手の漫才シーンでしょうか(笑)。
Dが珍しく冗談を言ったり、また左手の弱点も分かったりで、シリーズの中でも興味深い物語になるかも。
下巻が楽しみだ。