- 著者: マイクル・コナリー
- タイトル: 『ブラック・ハート〈上〉』
(扶桑社ミステリー)
M・コナリーの“ハリー・ボッシュ”シリーズの3作目。
ボッシュがロス市警からハリウッド署へと移動させられるきっかけとなった“ドールメーカー事件”。
その事件でボッシュは連続殺人事件の容疑者を射殺してしまっているが、その遺族が無実を訴え裁判に。
その裁判の渦中、犯人しか知りえない事が書かれたメモが署に。
そしてメモの通り、死体が発見される。
果たしてボッシュは無実の男を殺してしまったのか。
・・・それとも?!
人気シリーズの3作目ですが、序盤から作品の中に没頭。
まず、裁判の描写でスリリングに。
そして、そこに新たな死体が現れ、ボッシュや刑事達が犯人だったと信じている男が、実はそうでは無かったのかと思わせスリリングに。
裁判での勝敗の行方や、新たな事件の真相がが気になり、一気読み確実!
とにかく最初から最後まで緊張感があり、真犯人と思われる人物についても2転3転と翻弄され、サスペンスフルに展開する様は、実に面白かった。
また、ボッシュ自身が抱える“ブラック・ハート”が、今後どのように描かれていくのかも気になります。
さて、このシリーズ。
1作目の『ナイト・ホークス』を読んだ時は、確かに魅力があるけど、どうしてそこまで人気があるのか分からなかったが、2作目・3作目と読んでいくとそれが実感出来る。
シリーズを重ねる毎に、著者の力量が上がっていると感じさせられます。
まだ未読の作品が多いので、これからどんどん読んでいきたいと思っています。
- 著者: マイクル・コナリー
- タイトル: 『ブラック・ハート〈下〉』 (扶桑社ミステリー)