著者: ジョージ・P・ペレケーノス
タイトル: 「俺たちの日」 (ハヤカワ文庫)
幼馴染のピート・カラスとジョー・レセボ。
ギャングの為に借金の取立てという仕事をこなす二人だが、非情になりきれないピートは見せしめの為に脚を折られてしまう。
その後、小さな食堂で働く事になるピートと、ギャングのボスの片腕にまでなっていくジョー。
この二人の人生が再び交わる時・・・。
しゃお的「読まずに死ねるか!」海外編の一回目は“男ならこれを読め!”と言いたい傑作!!
ギリシャ移民の主人公ピート・カラスを中心に、1940年代のワシントンに住む人たちの情景が、まさに目に浮かぶかのように描写され、男達のドラマを盛り上げます。
友情と裏切り。
再び取り戻そうとする自分。
そして守るべきもの。
多くの登場人物の人生が複雑に絡み合い、最後は一気にエンディングまで流れ込みます。
カラスはレセボの目をじっと見つめた。やがてレセボは、あげた拳をゆっくり降ろした。
「怖いか、ジョー」
「いいや」
「おれたちの日が来たんだ」カラスは言った。
レセボはカラスの肩に手をかけた。カラスはその手をそっと払った。たがいに一瞬顔を見合わせ、それから二人で笑い出した。
か、格好いい!
し、しびれる!!
まさに傑作!!!
この一作で自分はすっかりペレケーノスのファンになりました。
この作品は“ワシントン・サーガ”と呼ばれる4部作の1作目で、2作目はピート・カラスの息子が主人公だったりと、シリーズとしての繋がりも読み応えがあるので、是非ともそれらも読んで欲しいです。
ところで、ペレケーノス文学とも言うべき街の描写ですが、くどい程、いろんな音楽について薀蓄をたれるような場面があります。
この辺は興味無い人にとっては、かなり苦痛に感じるかも知れません。
でも、気にせずガンガン読んでいって欲しいもんです(笑)。