
タイトル: 「メービウスの環 (上巻)」 (新潮文庫)
著者: ロバート・ラドラム
タイトル: 「メービウスの環 (下巻」) (新潮文庫)
元特殊部隊員のジョンソンは、命の恩人でもある、平和活動で世界的に有名なピーター・ノバックを救出して欲しいと依頼される。
かつての部下達を集め、インド洋に浮かぶアヌラ共和国で、イスラム過激派に捕われ死刑宣告を受けているノバックの救出に赴くが・・・。
救出活動は手に汗握る緊張感があり、読み始めてすぐに夢中になる。
そして成功したかに見えた救出活動の後の展開も、スピード巻があり先が読めずに物語りに引きずり込まれる。
ジョンソンが現在の状況を打破しようと奔走するも、次々と待ち受ける罠。
果たして誰が何故、ジョンソンを狙うのか?
敵はかつてジョンソンが遣えた国か、それとも別の何かか?
そして“メービウス計画”とは?
メービウス計画の謎や陰謀も、途中でだいたい読めてしまい、またそれが割り合いありがちなものなのは残念だったかも知れませんが、読者を飽きさせないように、これでもかと、たたみ掛けるような展開は、まさにラドラムの真骨頂!
ジュンソンを狙う女性スナイパーや、時折挿入されるベトナム時代にジョンソンの師であった人物の描写と絡み合い、一級のエンターテイメントに仕上がっています。
『シグマ最終指令』(新潮文庫)でガッカリした人も、今作には満足出来るかも。