福井晴敏『終戦のローレライ』(講談社)
明日より映画「ローレライ」も公開。
それに先駆けて原作の方を読んでみました。
「あるべき終戦のかたち」
日本が降伏するまで、もうほとんど時間が無い時期に、
浅倉が仕掛けた、日本という国が、日本として生き延びる為に画策した作戦。
だが、その中心「伊507」の乗員たちが真相を知った時にわき上がる想い。
その想いが読むものの心に染み入るように、繰り返される“歌”
その歌が流れるとき、涙を流さずにはいられない。
ラストシーンも印象深く、余韻が深く残る。
著者が過去の作品でも一貫して語る“希望”
例え
醜くとも
何度も過ちを繰り返しても
「人が持つ想いが未来を作ってくれる」
私たちも、今を精一杯生きて、未来へ繋がる何かを残したい。
そんな気持ちにさせてくれるのが福井晴敏という作家かも。
・・・ただ、
著者のメッセージが直接読者に語りかけるような作風は、好みが分かれるところかも知れませんね(笑)。