妊娠が分かった時、とっても幸せな気持ちになった人、ちょっとビックリして戸惑った人…思いは人それぞれかと思います。

そして、幸せに感じた人も出産までの日々で不安になったり怖くなったりする事もあるかと思います。

私もその一人でした。

妊娠が分かってから出産までの日々は長いようであっという間でした。

でもとても充実した時間を送っていたように思います。

俗に赤ちゃんは、お母さんのお腹の中に十月十日(とつきとうか)居ると言われていますが、実際には少々違うんですよ。

生理予定日を過ぎて、もしやと妊娠に気がつく事も多いかと思いますが、その時に産婦人科で診察を受けた際には既に妊娠二ヶ月(妊娠4週~5週)と診断されます。

何か不思議な感じですよね。

最終の生理が始まった日から妊娠がスタートしているという計算になる訳です。

そして40週目に入る日が出産予定日となります。

ですから妊娠に気がついとからおよそ9ヶ月後に出産を迎える事になるのです。

だから昔から言われている十月十日(とつきとうか)というものより、若干早く産まれるように感じませんか?妊娠確定の診察から出産に至るまで、切っても切れないのが産婦人科の存在です。

最近の産婦人科は、様々な設備や独自の分娩スタイルを掲げています。

人気のある産婦人科では、通常の妊婦検診は受けられるものの、分娩の予約が取れないなんて事も良く聞きます。

おしゃれな個室であったり、入院中の食事がレストラ並であったりと、産婦人科も今はビジネスの時代なのでしょうか…決してそれが悪い訳ではありません。

初めてに限らず、出産には怖さも付き物です。

そんなブルーな気持ちが少しでも楽しい気分になれるなら、そんなおしゃれな産婦人科での出産も良いかもしれませんね。

退院の際にはエステのサービスがあったり、スイーツのサービスがあったりと、ホテルさながらのサービスも出産を頑張った自分へのご褒美という考え方もありますよね。

HPVワクチンとは一言で言ったら、子宮頸がんを予防するワクチンです。

子宮頸がんは子宮の入り口付近に発症する癌で、HPV(ヒトパピローマウィルス)が原因で発祥すると言われています。

子宮頸がんは性交渉によるHPV感染が原因となっている為、性交渉経験のない10歳~12歳ぐらいの女の子へのHPVワクチンの接種が望ましいとされています。

HPVに感染しても、通常は自分の体に貯蓄されている免疫機能によって、時間をかけて身体の外へと排出されるようです。

しかし、何度も繰り返し感染するのもこのウィルスの特徴ですし、10年以上も体内に貯蓄されてしまう事もあります。

HPVには数え切れないほど数多くの型があるようですが、子宮頸がんの原因になるのは16型と18型である事が分かっています。

それらを含んだワクチンはサーバリックスと呼ばれるものと、ガーダシルと呼ばれる二種類があるようですが、日本では2009年の暮れからサーバリックスの接種が可能となりました。

ワクチンを接種する事によって子宮がんの感染を防げる事が分かっても、任意接種の為、接種費用は自己負担となります。

ワクチンによって癌が予防出来るのは、子宮頸がんに対するHPVワクチンだけなので是非とも接種したいところですが、簡単に接種出来る金額で無い事も事実です。

さらに接種回数も3回となっている為、費用は更に必要になっています。

まず1回目の接種を行い、その1ヵ月後に2回目を接種。

3回目は1回目の接種の半年後とされています。

3回の接種で初めて効果が認められている為、費用もかさんでしまうのは仕方ないと言えそうです。

心配される副作用ですが、HPVワクチンは感染性粒子のないものを接種する為、発がん性は全くありません。

接種部位が少々腫れたり、かゆみを伴うくらいが予想されます。

しかし、体質によってはショック症状を起こしかねませんので、アレルギー体質の方は事前に産婦人科医に相談する事が不可欠です。

HPVワクチンの接種は産婦人科で行っています。

産婦人科によっても費用に多少の違いはありますが、相場は1回あたり14,000円~20,000円程度になっているようです。

この多額の費用について、区や市町村独自で助成制度を設けている自治体も出始めて来ています。

費用の一部を負担する所や、全額負担、更に全額負担において集団の接種を実施している市町村もあるようです。

家族に対象となる女の子の居るご家庭では、助成のある・なしによって接種を受けるか受けないか。

正確には、受けさせてあげられるか、あげられないか・・・と言うのが本音です。

現在、圧倒的にお産を取り扱う医療機関が減っていまして、妊娠中の検診は行うが、分娩の予約は受け付けていない医療機関も多い為、妊婦さんは出産場所を探すにも一苦労です。

産科や産婦人科が数多く存在する都市部なら、何件か探した後に出産できる産婦人科医院らを見つけられる事もあるでしょうが、医療施設の整っていない地方では深刻な問題です。

「お産難民」と呼ばれるまでになってしまいました。

隣接する市町村や他県にまで足を運ばないと検診や出産が行えないというのが現実問題として取り上げられています。

妊娠は病気じゃないとは言いますが、通常の健康状態では起こる事のないトラブルの危険がたくさんあります。

妊娠も後期に入るとお腹もかなり大きくなる為、歩行にも気をつけなければ転倒の危険もありますし、血圧も高めになる事もある十分な注意が必要です。

健康な状態であっても通院が困難な状況におかれた人達に加え、身重の妊婦でさえも検診してもらえる産婦人科まで電車やバスを乗り継いで通院している方もたくさんいます。

また、本来は避けたい妊娠中の自動車の運転も余儀なくされている事もあります。

交通機関が整っていない山間部などでは、自動車の免許を取得する事は必須かと思われます。

買い物一つにしても、車がないと行動できないような地域にお住まいの方にとっては、妊婦検診で産婦人科にかかる際にも自分で運転して通うのが当然になっています。