この時期、教育実習生が来ているので、実験準備の写真をたくさん撮ることができた。やはり一人だと片手で実験、片手でカメラということになり、撮影も制限を受ける。
実験の方法は写真入りで細かく指導してみた。
↓今日の内容
↓今日の道具。この他加熱器具。
炭素、酸化銅は、各班でとりあえず、専用容器にスプーン1杯とり、自席で正確に測定する。あまった薬品は返却する。
↓酸化銅、炭素を量り、乳鉢でかき混ぜる。かき混ぜ時間は1分程度でよい。
↓一度、薬包紙に移して試験管に入れる。
↓試験管の口は傾ける。加熱中、ピンチコックはガラス管を挟むように指示する。間違ってシリコン管を挟まないようにする。ガラス管付ゴム栓は今回の実験のため、作成した。
↓石灰水は多く入れると、発生した二酸化炭素の勢いで飛び散ることがあるので注意する。この実験で、最初、石灰水は白濁するが、そのうち、透明になるようすが観察できる。炭酸水素カルシウムができたためだ。
↓加熱をやめるときの注意点。先に、ガラス管を石灰水から抜く。
↓火を消したら、ピンチコックでシリコン管を閉じる
↓加熱後の物質(銅)は水に入れ、不要物である炭素などを捨てる。
↓予備のスライド3点。実験中に提示しておく。
↓片付け。次のクラスがすぐ来るので、乳鉢は洗わない。
さて、今回の実験で気になることを列挙する。
①大日本図書では、生成した銅を、水に入れ、残留物を除去し、ようすを観察するようになっているが、このようなことをしなくても、加熱後の銅をろ紙に置き、薬さじでこすって金属光沢を見る方が、銅が生成したことがはっきりと分かると思う。
↓以下は前任校で、東京書籍に記述されている通りに実施した例である。
②全クラス34班中、2班、銅がまったく生成しなかった。その原因は分からない。酸化銅も炭素もどちらも黒色なので薬品を間違えた可能性があるが、生徒は「間違えないように測定した」と言っていた。一つの班はゴム栓が甘く試験管に装着されていたので、そこから空気が入り、試験管内の炭素が燃えてしまったのかもしれない。