3度目の移植結果は

陽性だった。



hcgは平均より低かったが

体外受精の人はゆっくり上がることが

あると聞かされた。



"妊娠した方へ"という用紙を渡され、

新しいサプリが処方された。



夫にすぐLINEし、2人で喜んだ。



最後の卵。

よくがんばってくれた!!


自分の身体に賞賛を送る。



高揚感の中、

GWを迎えて帰省した。


刺身が出されて不安になったが

「妊娠した」とはまだ言えなかった。






翌週の胎嚢確認日。

採卵や移植の日もドキドキするが
それとは違う緊張感。


結果は、hcgが上がらず
胎嚢も見えないので
流産ということだった。


診察室では表情を崩さず
次の採卵について質問して
待合室へ戻った。





せっかく着床してくれたのに
今回も育てられなかった。

最後の卵だったのに。


私たち、すごい頑張ってきたよね。

なんでこんなに報われないんだろう。


何かを投げて壊したいような
暗黒な感情が湧き出てくる。


そんなときでも
スマホで仕事の連絡をチェックする。


気持ちのオンオフというか
二重人格じゃないとやってられない。


こんな生活をずっと続けて
私は大丈夫なんだろうか?


初めて、「休職」について
真剣に検索した。





社会人になってから
長期で休むことは一度もなかった。


こんなことで休んでいいの?

全然まだ働けるんじゃない?
甘いんじゃない?

休んだらどうなる?


ぐるぐる自問する私に、
夫は休むよう諭してくれた。



翌日、精神科を受診すると
「急性ストレス障害」と診断された。


これまで辛い気持ちを誰かに
話すことはほとんどなかった。

なんなら自分自身にも
考える隙を与えないようにしていた。


だから私の気持ちを
先生に話すという機会を得て
抱えていたものが溢れ出した。

涙が止まらず話に詰まる。


先生は就労不可と判断した。



休むに値するストレスがあり、
心の状態がさらに深刻になると
取り返しがつかないため
今休むことが最善であると言われた。

先生に後押ししてもらって
やっと休職する勇気が出た。



会社は私の気持ちを尊重してくれたが、

淡々と迅速に進む休職手続きに
本当にこれでよかったのかと
自分の決断に不安も感じた。





hcgの都合で
不妊治療は1ヶ月見送りだったため
休職してすぐは
本当に何の義務もない日が続いた。


最初は休むことよりも
有意義に過ごさなければと必死だった。

家を掃除したり
手の込んだご飯を作ったり
遠いスーパーまで歩いて運動したり。

家族と旅行も行った。

このブログも始めた。



精神科には2週おきに行っていたが
先生に状況を話すと
「真面目で休むのが苦手なんですね」
と言われた。


休む自分を受け入れて
ちゃんと休めるようになるのは
2、3ヶ月目になる人が多いと聞かされた。


もっと気楽に過ごしてもいいのかなと
思った頃に
採卵周期が始まることになった。