2023年7月



化学流産から2ヶ月が経ち

二度目の採卵周期が始まった。


前の月から仕事も休んでいるし

心身ともに良い状態だと感じていた。



生理がきてクリニックへ行くと

早速ゴナール注射を渡された。


生理3日目から

もう自己注射が始まるんだっけ?!と

1年ぶりとなる採卵のステップを

少しずつ思い出していった。






前回同様にゴナール150を

1日おきに3回打ったものの


育っている卵胞は3つと

前回の半分以下しかなく、

スピードもゆっくりだった。



そのあとゴナールを300に倍増したり

クリニックでより強い注射を打ったりした。



薬への反応が鈍くなっており

以前より注射の回数や量が多くなっていた。



前よりAMHも下がっていた。



わずか一年の間に

卵巣の老化が進んでいるようで

ショックだった。







一番大きい卵胞が20何ミリを超えて

今にも排卵しそうになったが


他の卵胞のための時間を稼げるように

排卵抑止の注射を何度もした。



努力の甲斐あって、最後の受診のときは

4つの卵胞が見えていた。



もっと増えることを期待していたが

頑張り続けている卵巣に

感謝しないといけないと思い直した。







排卵寸前の患者は

採卵の順番が早いらしい。



当日、余裕を持ってクリニックへ着くと

一番乗りで部屋へ案内された。


待ち時間が長いと緊張が増すため

スピーディーで有り難かった。



麻酔に入る前には

不安を和らげる飲み薬を

出してもらった。


意識は全然あるが

気持ちがふわふわする。


今回はかなり効いた気がする。



麻酔はやはりずーんと重い感覚があるが

なんとか耐えられる。


いよいよ採卵になり

看護師さんの手を握らせてもらう。



ちゃんと4つとれてますか?なんて

処置台で質問する余裕があったくらい

薬のおかげか緊張が緩和されていた。






採卵結果は5個だった。


直前の診察時より一つ増えていた!



でも1個は壊れている状態で、

体外受精にトライできる卵は

4個となった。



前回は7個トライして

胚盤胞凍結できたのが3個。


同じ確率で考えると

今回凍結できるのは0〜1個だろう。



見込みが薄い。




採卵翌日に受精したかどうか

培養士さんに進捗を聞くことができるが

このときは電話しなかった。



どう足掻いたって

一週間後に凍結できたかどうか

現実を告げられるのだから、

途中経過で期待や落胆をしたくなかった。







数日後、
結果を聞きに行った。

胚盤胞になって凍結できたのは
0個だった。


4個中、2個は未成熟卵で受精できず
残りは受精したものの途中で
成長が止まってしまったそうだ。


はぁ。


受精卵の獲得のために
毎日のように何本も注射をして
卵巣を酷使して
お金も使ったのに。


得られたものは何もなかった。



「低AMHは採卵で苦労する」

クリニックに通い出した頃
言われた一言が鉛のように
のしかかる。



移植のスタート地点に立てない絶望。

どんどん妊娠が先送りになる焦り。


先生には
「次の採卵は少し休んでからにしますか?」
と聞かれたが
迷わず「最短でやります」と答えた。