記者「小選挙区の導入が日本の政治に必要だと思った切っ掛けは何か」
親父(小沢佐重喜元衆院議員)も小選挙区制論者だった。親父とは政治的な話をしたことは全くなかったが、考えるきっかけにはなった。
日本は戦後、何十年も政権交代がなく、本来の民主主義の機能が発揮されてこなかった。日本人は自分の意思表示をはっきりしない傾向がある。中選挙区制では、そういう曖昧さが反映されてしまう。誰か1人をきちんと選ぶ習慣を身につけるためにも、小選挙区制が必要だと思った。
この点、制度導入のモデルになったのは英国の選挙制度だった。英国でも腐敗、汚職が凄かった時代もあったが、小選挙区制を導入し、徹底した腐敗一掃の法律を作ることで議会制民主主義を確立してきた。だから僕は、国会議員になったから英国には何度も足を運んだ。
