國體護持 第六章 第一節 (基幹物資の缺乏)-3 | らすログ☆

國體護持 第六章 第一節 (基幹物資の缺乏)-3

はじめに・らすかる☆より  http://ameblo.jp/rascal-amb/entry-10277101543.html

目次・例言 http://ameblo.jp/rascal-amb/entry-10277160853.html

(基幹物資の缺乏)-1 http://ameblo.jp/rascal-amb/entry-10285766200.html



第六章 萬葉一統

 第一節 世界的危機の諸相
  (基幹物資の缺乏)-3



 ところが、地球の安定のために「齊(斉)稻(稲)穗の御神敕(神勅)」を奉じて國(国)家と社稷(しゃしょく)との雛形構造を維持することをせず、歐米は、リカードの口車に乘(乗)せられて富の追求のため自由貿易主義へと歩み出した。しかし、我ががこれによつて富實(実)現すると、再び保護貿易主義へと旋回した。そして、歐米は、大東亞(亜)戰爭(戦争)後において、過去になした保護貿易主義から再び自由貿易主義による世界を構築し始めた。初めに重商主義的な保護貿易時代から自由貿易時代、そして、この自由貿易の誤りを認識して保護貿易時代へと戻つたが、そのことが大東亞戰爭の原因となつたことから、再び戰爭にならないために自由貿易時代へと再び戻つたといふことに過ぎない。この自由貿易時代へと戻つたのは、自由貿易主義がリカードの云ふやうなものであると再び信じたのではなく、際政治において、戰爭の危險(険)を回避するための政治的な枠組みを構築するための手段としての制度にすぎず、その自由貿易といふのも、現は、各の事情により關(関)税障壁や特定品目の指定などをせざるをえず、完全な自由貿易といふものはありえない。そもそも、完全な自由貿易を目指すといふならば、貿易には競力の弱いの産業停滯や失業の增(増)加などの問題が發(発)生しうることは不可避であつて、これを貿易摩擦と稱(称)して際政治紛の種にすること自體(体)が矛盾してゐるのである。



 ともあれ、現在は、再び世界は別の意味で危險(険)な状態となつてゐる。我が國(国)は、徹底した際分業と相互依存を求められ、自給率を極度に低下させ、「戰爭(戦争)ができない」になつた。このことは、GHQの目的を達成したことではあつたが、この相互依存が逆にの足を引つ張る事態となつた。それは、世界の南北問題など世界的な階層化と窮乏化による政治不安や經濟(経済)不安が世界を覆ひつくしたためである。



 自由貿易は、必然的に國(国)際的分業化を促進させることになるから、基幹物資の生産分業化を推進することになり、生産と消費との兩(両)極分化が進行する。消費化する家は、當(当)然に自給率を低下させて不安定化する。一方、生産は、自給のための生産物を超える餘(余)剰生産物を輸出することから、その意味では不安定要因はないが、相互依存は促進されるため、その剰生産物を消費に輸出することによつて外貨を獲得し、自に不足するその他の基幹物資については消費化する。その意味では、リカードの比較生産費説(比較優位説)は、相互依存を促進させるための理論であつたといへる。



 そして、その相互依存がさらに促進すると、假(仮)に、基幹物資を全て自國(国)で生産しうる完全自給家であつても、繼續(継続)的に餘(余)剰の基幹物資を他に輸出産品として貿易を營(営)む場合は、これを貿易收支上の財源として交換的に輸入した財貨も二次的な必需品として經濟(経済)に組み込まれることになる。



 なぜならば、人は、初めから耐乏生活をし續(続)けてゐればそれに慣れることができる。しかし、その耐乏生活をけてきた人が一旦贅澤(沢)な生活をし始めると、その生活を快適と感じて、直ぐにその奢侈(しゃし・度を過ぎてぜいたくなこと)な生活に慣れてしまふ。ところが、再びその奢侈生活から急に耐乏生活を強いられると、さう簡單(単)に直ぐに慣れるものではない。つまり、奢侈生活をけると、それに馴致し、それが當(当)たり前の生活になるのである。過剰消費が過剰消費でなくなる。繼(継)續的に過剰消費生活がけば、奢侈品が必需品となる。そして、それが基幹物資化してゐくといふことである。これを家計支出の觀點(観点)から云へば、食料や光熱水費などの「必需的支出」と、教養娯樂(楽)、外食などの選擇(択)的サービスと家電製品、乘(乗)用車、衣料品などの選的商品などの「選的支出」との區(区)別は、生活の多樣(様)化、高級化、奢侈化の流れによつて、その別が消失していくことでもある。生産と消費が擴(拡)大するといふことは、「奢侈の必需化」を生むことである。



※大東亞戰爭=太平洋戦争

(基幹物資の缺乏)-4 http://ameblo.jp/rascal-amb/entry-10285784870.html