White Wall

原曲
人形裁判~人の形弄びし少女


君のことを知った
冷たい冬の朝みたいな
君のことを知った
ガラスの心、繋ぐ少女

終わりが来る前に
深く覆う帳裂いて
終わりが来る前に
そっと耳を寄せて聞いて
この音を

忘れ方なんていつだって
教えてあげるって呟いて
白い壁を見ていた
古いグランジのレコードに
一人
錆付いた針落として
人形で遊ぶ

君のことを知った
終わりが来る前に
忘れ方なんていつだって
教えてあげるって呟いて

白い壁を見ていた
古いグランジのレコードに
一人
錆付いた針落として
憂鬱を飲んだ

忘れ方なんていつだって
教えてあげるって呟いて
白い壁を見ていた
古いグランジのレコードに
一人
錆付いた針落として
人形で遊ぶ



千切れる群青

原曲
遠野幻想物語

黒猫が歩く夜に
愛の歌を並べて
幻覚に溺れそうな
足跡を辿っている
擦れたガラスの破片を
集めるような素振りで
千切れそうな群青の
景色をずっと見ている

凍えそうな左の手をかざして

ずっと遠くから差し込む光の束に
何も見えないような影があって
せせらぎの音に反射した記憶
吸い込まれて全部音楽に変わる
ねえ、
この世界が汚れたとして大切なもの全部なくしても
あの日のこと思い出すことだけはずっと忘れないで、と

ねえ、
あの光の向こう側まで着いたら
あの人に伝えてほしい

願うように何もない空間に

ただ右手伸ばした

少しずつほどけていく
言葉を蜜に変えて
すっかり気の抜けきった
ソーダ水に混ぜ込んだ
擦れたガラスの破片を
集めるような素振りで
千切れそうな群青の
景色をずっと見ている

ねえ、
この世界が汚れたとして大切なもの全部なくしても
あの日のこと
思い出すことだけはずっと忘れないで、と

ねえ、
あの光の向こう側まで着いたらあの人に伝えてほしい
願うように何もない空間に

ただ右手伸ばした

ねえ、
少しずつ白んでゆく宇宙のかたちに恋は似ているから
願うように何もない空間に

ただ右手伸ばした

ずっと遠くから差し込む
光の束に

どこかで見たような影があって…