BOOKデータベースより
「高名なゲーテ学者、博把統一は、一家団欒のディナーで、
彼の知らないゲーテの名言と出会う。
ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求めて、
膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿るが……。
ひとつの言葉を巡る統一の旅は、創作とは何か、学問とは何か、
という深遠な問いを投げかけながら、
読者を思いがけない明るみへ誘う。
若き才能が描き出す、アカデミック冒険譚!」
久しぶりに芥川賞の作品を読みました。
地元の大学院生の若い作家さんで、
インタビュー記事などで、興味を持ったので。
思ったほど難解ではなかったし、ちょこちょこユーモラスな表現もあって、
後半くらいから楽しく読めました。
文学系の学者さんの書く論文のエビデンスは、文献であり、
翻訳された文章は、その翻訳者の主観が混じる可能性もあり、
とはいえ、文献として残っている言葉だけがゲーテが言ったとは限らないし
喋っていただけで、文章として残っていない言葉もあるし、
考えてみると、キリスト教の聖書だって、キリストが書いたわけではないし、
思ったりして。