BOOKデータベースより

「なんと自分が、60歳で定年退職するなんて!これからの人生どうする?

関東近郊。妙子60歳は、経理事務で勤める会社の継続雇用を受け入れるつもりだったが、

会社に残ることが後輩女子たちの噂となり

そのネタの提供者・同期で比較的仲の良かった合田課長、

しかも彼が本社栄転で浮かれてしゃべったと思い、

怒りの勢いで会社を定年退職してしまう。

妙子の夫は数年前に病気で亡く、

娘の真奈美は東京で結婚、一人暮らしで早速暇を持て余し始める。

夫の七回忌で久しぶりに顔を合わせた真奈美からさんざん突っ込まれ、

就活を始めるがハラスメントな会社ばかりで決まらない。

そこへ突然、娘夫婦の養女瑠希が進路でもめたとして妙子の元に転がり込んでくる。

就活と孫との生活で一変して……。

定年退職後、どうやって仕事を探すの?

 どうやって生きがいを探すの? 

リアルでライトな就活サバイバル小説!」

 

はじめましての(たぶん)作家さんです。

たしかに「リアルでライトな」という表現がぴったりでした。

妙子さんが、明るく、感情をはっきり出す分かりやすい性格で、

その他の登場人物も、個性的ですが、ユーモラスな書きぶりで、読みやすかったです。

就活以外の社会問題も自然な形で描かれていて。

私自身は、自営業をしている人間なので、

長年正社員としてお勤めして、定年退職をするという方の内心とか

あまり知らなかったのですが、いろいろ勉強になりました。